陸上自衛隊で働いているのだが限界かも知れない

自衛隊はなかなか表に情報が出てこないのであまり知られていない部分が多々あります。情報公開していきます。

たくさんある自衛隊の職種選び

自衛隊はひとつの組織であらゆることをすべてまかなうことができます。だからこそ災害が発生した時でもすぐに行動できるような体制がとれるわけです、それがなければ、どうしようもありません。

災害派遣に行って感じるのは警察消防など外部から来ているところについては泊まるところがありません。なので、一般のホテルなどを使用しますが、自衛隊は部隊に天幕簡単に言うところのテントですね。

これを持っているので、どんなところでもペグさえうつことができれば、そこに天幕を張ることができます。

ですから、一般の施設をわざわざ使う必要性がありまえん。

逆に快適なホテルを使うことができるその他の公務員に対して羨ましく思っているところがあります。それくらい自衛隊はなんでもやなのです。

そして、それを支えるのは各種職種群です。

怪我をしたら衛生科隊員が活躍しますし、物資や水を運ぼうと思ったら輸送科が大活躍します。

その中でも私が一番思い入れがあるのが陸上自衛隊の通信科です

 

私が新隊員で入隊した頃、すぐに陸士特技課程初級部隊通信という教育に行きました。私は普通科だったので、通信手としての動きをまったく知らなかったのですが、小隊長につくということで教育を受けに行くことになりました。

そこでは有線技術や無線技術など通信手が知って置かなければならない事柄を必死に学びました。

あの苦労は大変なものでした。

 

一般の方でも参加できる自衛隊イベント音楽祭

駐屯地によってはあるないがはっきりと分かれてくるのですが、自衛隊は各種イベントを開催して一般の方と交流を持つ機会を用意しています。

その中でも音楽祭というものがあります。

その音楽祭にはその駐屯地にある音楽隊のメンバーによるブラスバンドが開催されます。音楽好きな自衛隊員が集まって色々な楽器を練習していてそれを発表するということです。

これが結構本格的なもので初めて見る人は感動してしまうと思います。

生でブラスバンドを見たことがない人は驚くことでしょう。

 

そして、自衛隊ならではなのですが、信号ラッパで日課号音を吹くというものがあります。自衛隊は1日の始まりから終りまでラッパの音で動きます。

食事に行くときも、起床、就寝などあらゆるタイミングでラッパの音が鳴り響きます。ラッパ音にはそれぞれ意味があり、それに合わせて自衛隊員は行動するように教育を受けています。

なので、私達にはラッパの音が命令と同じ意味合いを持つということです。

 

その年に教育を受けたラッパ隊がラッパでメドレーを吹いてくれるので、それもこの機会にみることができるでしょう。

自衛隊のラッパ隊イベント

レンジャー帰還式は涙なしではみれません

レンジャー教育という陸上自衛隊でも過酷を極める地獄の訓練があります。

数日間寝ずに飯も食わず水も飲まずの訓練で、これが地獄の訓練だというは皆が知るところでもあります。一般の方が自衛隊について知っていることの大半は絵になるレンジャー訓練の内容についてだと思います。大部分は真実なのですが、全ての自衛官がそのような教育を受けているわけではないということは知っておいて欲しいところです。

レンジャー教育はだいたい3ヶ月ほどの教育期間をもっておこなわれるもので、大量の助教がその教育には投入されます。

なぜかというとそれほど安全に配慮して行わないと本当に死人が出てしまう可能性が高いからです。いつ倒れて意識が飛んでしまうかもわかりませんし、崖から落ちてしまうかもしれないというかなり危険と隣り合わせの訓練になっています。

若年隊員になるとレンジャー隊員に憧れて自衛隊に入ってきたという人がいるほど、人気の教育ですが、人によってはあそこに行くと寿命が縮まるから近づきたくないというふうに言う人もいます。

駐屯地祭などになるとレンジャー隊員による懸垂降下などを見せてくれる駐屯地もあるので、戦車乗りについで花型職種、教育がレンジャーということで間違いないと思います。

 

そして、なによりも感動するのが、レンジャー帰還式です。

手のこった演出をする部隊ならレンジャー隊員がヘリで駐屯地まで返ってくることもありますし、ハイポートをしながら門をくぐって出迎えてもらえるという場合もあります。

帰還式ではレンジャー隊員はそこで、レンジャーバッジをもらうことが出来、部隊長の挨拶がそこで行われます。

みているこっちも涙が出てくるくらいに感動するので、一度も見たことがない人や自衛隊に興味がない人でも非常に心がうるうるくる感動ストーリーが待っています。

レンジャー帰還式はかなりおすすめです。

前期教育の思い出を語る

自衛隊ではまずはいって最初の三ヶ月はみな共通の教育を受けることになります。それはオリンピック選手の養成として部隊に来た人間もまったく代わりません。

その理由はその前期教育で自衛官として必要な技能、知識を修得するという名目があるからです。

そこでは営内での過ごし方、先輩との接し方、自衛官としての動き方、しつけ、などさまざまなことを習います。

その全ては部隊運営に必要なことなので、私達はそれができていないと指導、つまりは体で支払うということを経験します。

自衛隊ではなにかあったときの罰として腕立てふせや屈み跳躍という体力練成でその支払をするという伝統があります。

私が教育隊にいた頃、ちょっと周りと上手く出来ない隊員がいました。

その隊員は良く何かしらをやらかして、教官助教から叱咤されていました。

そして、残念ながら前期教育隊ではそのようなことがあると、その本人だけではなくて、その周り、場合によっては教育隊、区隊、班、バディなどが一緒にペナルティを受けます。

一緒に腕立てふせをしてその罪を償うということです。

これについては教育の一環なので決して体罰ということではないのですが、やらされている側からすると非常につらいものです。

最近ではモンスターペアレント問題も自衛隊では話題になってきています。

前期教育中に学生が耐え切れずに退職させてくれるように親に泣きつくという事案が発生しています。そうなるとこれは退職せざるを得ません。

万一脱柵などをしてしまうと、自衛隊としてはその捜索のためにお金が大量にかかってしまい、平常業務が滞ってしまうという事になるからです。

私が教育隊にいたころも脱柵していなくなってしまう隊員がいました。

そのようなことで住めばまだ良いのですが、部隊によっては教育隊で自殺事案が発生することもあります。

前期教育隊

戦車部隊は陸上自衛隊の華

陸軍といえばやはり花型は戦車乗りですね。

空軍ならパイロット、海軍なら船乗りというのは世界でも相場は決まっています。

そして、陸上自衛隊でもやはり戦車乗りは人気があります。

そして、人気がある分競争率が高いです。

戦車乗りになろうとしたら教育隊でも優秀な成績をとって卒業するしかなる道はありません。そうでもなければ、歩兵がいっぱいの普通科という体だけが丈夫な集団の仲間入りです。

自衛隊では部隊の配属は教育隊、前期教育課程できまります。

そして、後期教育隊ではそれぞれの専門職種としての教育をうけることになります。

なので、前期教育をしっかりとこなすことが花型の戦車部隊に行くかどうかを決める決定打になるということですね。

私が教育隊にいた頃はそのような情報もなかったので、ただただ教育を修了さえすればそれで問題無いと思って時間が解決するをもっとーに教育を受けていましたが、戦車乗りになりたいならしっかりと教育を受けておけばよかったかなと今となって後悔しています。

自衛隊の体力検定はおじさんも受けます

自衛隊といえば筋肉隆々のスーパーマンをイメージしている人もいますが、実際はそうでもないです。

陸上自衛隊普通科隊員といえば、その体を資本として働くザガテン系職種ですが、その隊員ですらブヨブヨに太って毎年受けなければいけない体力検定で落ちる人も出てきます。それくらい自衛隊では楽をしようと思えば楽ができるという状況になっています。

走ることが出来ない自衛隊はタダの豚だという感情が芽生えてきて、税金返せと言いたくなる気持ちを一度胃の中に押し込んで下さい。

 

自衛隊の体力検定

自衛隊は毎年一回は射撃や体力の検定があります。

そこではまずは体力検定について説明していきます。

検定内容は6つあります。

腕立てふせ、腹筋、ボール投げ、3000m走、走り幅跳び懸垂です。

だいたい落とす種目は決まっていて、ボール投げと懸垂です。

これらはしっかりと体力練成をしていても身体的な特徴、育ちなどによって落としてしまう隊員がどうしても出てきます。

皆が苦手としている種目です。

野球を経験している人にとってはボールを投げるなんてことは朝飯前なのですが、球技が苦手な人はびっくりするぐらいに苦手意識を持っています。

なので、サッカーをすれば運動神経がわかるというのはそのような理由からです。

武道経験者になるとどうしてもボール投げが苦手な隊員が出てきます。

これがおもしろいくらいはっきりしているので、びっくりします。

柔道で日本でも上位ランクに位置していた隊員がいましたが、その方はどうしてもボール投げができなくて、毎年陸曹の試験に落ちていました。

それ以外は人並みにできるのですが、非常にもったいない体だと思います。

第一空挺団という精強集団

自衛隊の中には特殊部隊というものがあります。

それがこの第1空挺団です。

降下することを本職としていて、習志野駐屯地の中央即応集団に属しています。

かれらの情報はネットやテレビなどで知ることができるので、どれほど特殊な舞台なんだと思われる方が多いです、そこまで特殊でもないです。

ただし、降下手当というものがもらえるラッキーな職種というのは間違いないですね。

海外だとアメリカにSEALSやイギリスのSASなどの特殊部隊がありますが、それはこの空挺団とはわけが違います。それに対応するのは日本の自衛隊では特殊作戦群にあたります。彼らがどのような訓練をしているかというのは現場で働く自衛官ですら謎ですね。

本人たちは家族にも仕事の内容について話さないというほど、厳密に秘密が守られているんでしょう。もし彼らがなんらかの罪を犯して退職したなど、自衛隊から弾かれるなどの問題が発生した場合は自衛隊関係の暴露本でも出版してくれれば、面白いことになりそうなんですが、なかなかそのようなこともしてくれません。特殊っ作戦軍にはいるには愛国心があるかないかというテストをするという話を聞いているので、どれほどのもののなのでしょうか。

最低でも特殊作戦群にはいるには空挺レンジャーやアルペンレンジャーなどの過酷な訓練を卒業しているということが最低条件だという話を聞いたことがあります。